2011年10月26日水曜日

聞こえるように言っている?!

フェロウやメンバーの方々が、今いろんなフィールドを楽しんでいます。
その中で若いお母さんたちに人気なのが「ベベフィー」と呼ばれる
赤ちゃんのことばのプロセスを見ながら、
自分たちの多言語の習得を楽しむフィールドです。
そのフィールドに参加してる人たちのメールから、
ちょっと面白かったものを紹介します!
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自分の知っている音で、ことばをつくると言えば、
この夏ロシアに行った時のこと7歳のなっぴーは、
初めて望遠鏡でお月さまを見たの。
その報告をファミリーでするんだけど、
「家に、てんかい望遠鏡があってね、お月さま見たの」。
必ず、周りのみんなが
「てんかい望遠鏡?天体望遠鏡?」と突っ込みが入るんだけど
彼女はちっとも気づかないの。

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これを読んで思い出したのは、我が家の次男。

毎週のファミリーでマイクが回ってくるたびに
「じしょこーかいします!」と言って自己紹介するんですよね。
周りの大人が「地所公開しちゃうんだ~」って言っても
「自己紹介でしょ?」と聞いても
「そう、じしょこーかいしま~す」とちっとも気にせず、
何語かで自己紹介を始める。

(ついでに言うと、
次男の自己紹介は、私でもなく夫のでもなく、
兄の言うことを丸っと真似して、
何語であっても
「ボクの家族は、お父さんとお母さんと弟のヒロシとぼく」と言い
必ず、周りから
「じゃあ、おまえは誰なんだ~?」と突っ込まれる・・・笑)

あんなに「じしょこーかい?」なんて
突っ込まれていた間は気がつかなかったのに
いつの間にか、
まるで最初から言ってたかのような顔をして
今では、「自己紹介」と言ってる次男です。

同様に、「おズボン」のことを、「おずんぼ」と
かなり長い間言ってましたね~。

次男の言う「おずんぼ」がかわいくて、
我が家では、しばらくの間、
夫のズボンも、上の子のパンツも、「おずんぼ」で通っていました。
この「おずんぼ」も、保育園に通うようになって「ズボン」ということばを
ゲットしたら、普通に「おズボン」になってしまいました。

こんなことを、つらつらと思ってた矢先のファミリーで
あるお母さんメンバーが、韓国語の自己紹介で
「ポルモンニュン〇〇エヨ」と。

周りのメンバーがお節介を焼いて「ピョルミョンヌンでしょ~」と言っても
彼女は「はい、そうですね、ポルモンニュン・・・」と続けた。
本当はこちらの音のほうが近いのか、
彼女にはそう聞こえるのか、
彼女の口がまわらないだけなのかわかりませんが
こちらも、かわいいから、しばらくそっとしておきます~。

2011年10月25日火曜日

Dr.Suzanne Flynn 来了!

東京で10/18、その後、大阪、福島、広島と講演でまわられて、
おととい東京に戻ってきたスザンヌさん。













そのスザンヌさんを囲んで、ヒッポの理事たちやメンバーとの懇談会が
開かれました。

記紀万フィールドを楽しんでいるメンバーたちが
篠笛を披露したり、
各地での講演会の様子をシェアしたり、
アットホームな雰囲気の会でした。

スザンヌさんと関西、西日本を一緒に回った大和田先生は、
九州の人たちが話す地元のことばを聞いて
「何を言っているのか、全然、わからないんですが
わからないからこそ、すごく韓国語に似てるなーって感じますね」と
九州のことばと韓国語の波が似てることなど話してくださいました。







記紀万フィールドが好きな人たちが、古代中国での笛や、

その音階の作り方を、ペープサートを使って話してくれました。
古代中国や韓国、日本では、易が最先端の自然を読み解くものだと思ってたけど、

音階にも取り入れられているなんて、面白いですよね。























篠笛の名演奏に感激して写真に撮るスザンヌさん。


















2011年10月19日水曜日

10/18「ことばについて話そう」トークセッション

若者たちによる「ことばについて」トークセッション

スザンヌ・フリン教授の多言語獲得の見地からみたことばの習得についてのお話と
酒井邦嘉さんの最新の言語脳科学によることばの秩序についてのお話を聞いて、
高校生、大学生年代の若者によるトークセッションがありました。
今回は、司会チームのみならず、
舞台裏も若者たちが多く関わっていて、
彼らのがんばる様子が、とってもすがすがしく、
私たちも元気をもらった感じです。


今年は、スザンヌさんへの通訳も
大学生、高校生の女の子たちが
やりきりました!











舞台袖の字幕作業は、若者たちに混じって
フェロウの方たちもがんばりました。








開場前。
人がいないと広く感じますね。
トークセッションでは
200名以上の参加者が、
夜の講演会は700名近い参加者が
この会場を埋めました。



いよいよトークセッションの本番!
大人たちが見守る中、司会チームの大学生やインターン生が堂々と
自分のことばで進行していきました。

司会チームはもちろんのこと、
会を影から支えた高校生たち、
参加者として、質問をした若者たち。
ヒッポで、こんなに生き生きと、
好きなこと、やりたいことを実現してしていく若者たちが
育っているんだな~と
嬉しくなった一日でした。
午後の若者たちによる
トークセッションが終わり
夜に向けて、
舞台の上では、司会チームや
ヒッポの活動を伝えるメンバーたちの
打ち合わせが
行なわれました。

ヒッポの活動紹介では、夏に台湾へホームステイ交流をした小学生3人や
家族でヒッポを長く楽しんできた家族などのミニ体験談を聞けました。
また埼玉でステイしているメキシコからの来日留学生パコと
この夏、スペインから帰国したYL生の高校生とが
ヒッポのCDで見つけたことばのことを紹介。

本番でも、もちろん大成功でしたね。

スザンヌさん Special Work Shop!

10/17、スザンヌさんを迎えてのスペシャルワークショップが
午前中、オリンピックセンターにてありました。

メンバーやフェロウの人たちから、各フィールドの紹介があったり、
親ロン(Year Longプログラムで留学している高校生の保護者の方たち)メンバーによる
替え歌があったり、盛り沢山の楽しい時間でしたね。
(個人的には、記紀万フィールドで紹介された三分損益法の音階のつくり方が
なんだか気になっちゃいました・・・)



















ワークショップ会場では、私のすぐ近くに
2000年にYLに参加したという山村きえさんが
赤ちゃんと一緒にいらっしゃいました。

YL参加後しばらくして一度ヒッポから遠ざかったものの、
結婚してお子さんが生まれて「やっぱりヒッポの場で子育てを」と
再びヒッポの活動を始めたそうです。
高校生の時とは、また違うヒッポの楽しみ方ができるのは、
どんな世代でも
自分のペースで参加できるヒッポならではですよね。
嬉しい再会ですね。

2011年10月11日火曜日

In Japan生 Mauricioのメッセージ

8月、本部で開かれた留学生のためのオリエンテーションから2ヵ月近く経ちました。
日本の生活に少しずつ慣れてきた頃でしょうか。

手書きのメッセージは、メキシコから来たMauricioくんのものです。



←ホスト家族と(左 Mauricioくん)

2011年10月7日金曜日

Dr.Suzanne × 酒井氏「多言語が生み出す無限の可能性」

MITのスザンヌ・フリン教授と東大の酒井邦嘉先生のコラボ講演会が
いよいよ来週10/18(火)東京を皮切りに、10/20(木)大阪、10/22(土)福岡、10/23(日)広島と
各地で開催されます。



そこで、メキシコで講演されたフリン教授のメッセージが
ぜひ日本の皆さんにも、と届いたので、動画でお送りします。

2011年10月3日月曜日

索寧くん、中国語で自己紹介



小学生の頃、日本に数年間住んでいたさっくん。
帰国後、大学で勉強したきちんとした日本語よりも、
ヒッポの場を通して、小さい頃話していた自然な日本語が口から出てきてことに
さっくん自身が驚いたそうです。
そんなヒッポに興味を持って、今回2度目のインターンをしてくれています。

さっくんの体験談は、
ヒッポ公式ホームページのメンバー体験談一覧をクリックすると
読めますよ~。

Parabéns pelo seu aniversário!






















今日は榊原さんの81回目のお誕生日。たくさんのメンバーがお祝いに。

みんなで、韓国語のハッピーバースデーを歌いました♪

きねうちゃん

こどもが話し始めるようになり、何年かすると文字を書くようになりますよね。
このあいだ、昔あなたの息子は面白かったねと言われて思い出したのですが、
「きぬえちゃん」という人を大好きになった息子(当時、3~4歳だったか?)は、
「きぬえちゃん、きぬえちゃん」と言いながら、
何回も紙に、覚えたばかりのひらがなで名前を書いていました。
見ると、紙には「きねうちゃん、きねうちゃん、きねうちゃん・・・」と。

その時に初めて、私も、そして「きぬえちゃん」本人も、
「きねうちゃん」って呼ばれていたことがわかったのです。

もしかしたら、きねうちゃんでも、きぬえちゃんでもない音だったかもしれないけど、
息子は頭をフルに使って、一番近い文字に、音をはめ込んだのかもしれません。
こうやって、音が着地するというか、日本語っぽい型に
はまっていくのかな~とぼんやり思ったものでした。

その息子がある日、私に
「ねえ、ヒロシはいいなー。上から読んでもヒロシ、下から読んでもヒロシだ」と
次男の名前のことを羨ましがったのです。

上から読んでも下から読んでもヒロシって・・・?と怪訝な顔の私に長男は
「ほら~っ」と、次男の名前を書いて持ってきたのです。そこには大きく「しろし」とありました。
長男は、次男が生まれてからずっと、弟のことを「しろし」と呼んでいたことが判明。

ずっと「しろし」って呼んでいてほしかったな~と、
わかってから残念がる親でした。

だいたいの音の中で、ふわふわと漂っていた息子が
文字という音の箱を手に入れたとたん、日本語のピントのようなものがくっきりしてしまい
世の中一般的には、喜ばしいことですが、
なんだかちょっと淋しく思ったことを思い出しました。

そんな息子も今は高校生ですが、昨年、YLで行ったフランスでは
きっと、また同じようなことをしていたんでしょうね。