2012年4月27日金曜日

ことばを勉強しないわけ(ひっぽしんぶん22号より)


不學語言的理由     言語交流研究所Hippo家族俱樂部代表理事   榊原 陽
北京人說北京話。有許多日本人正學著中國北京話,首先,他們多會被要求學北京話特色的4聲韻〈北京話的抑揚頓挫等發聲〉,接下來是學文法。多數學了1、2年中文的人,大概多在這階段上放棄中文吧!但相信沒有任何一個說著北京話的中國人是先學4聲韻後,才會說中文的。對於大多數能說著流利北京話的北京人,沒必要去認識文法。因為在4周都說著北京話的自然環境下,漸漸地,在那環境下接收到語言的所有人,也能自然而然地會說,這就是中文,不只限於中國人,這也叫做自然地學習人類語言。
在中國有很多人看不懂字,但那些人卻多能說著很好的中文,Hippo的成員裡面也是,短短幾個月內,就有人能跟著中文錄音帶,唱著一模一樣的歌,但那些人並不了解中國語的4聲韻或文法,當然也有很多人看不懂中文,但他們在會唱會說後,再回頭來看那些文字,「啊!」地一聲,竟有人能在突然間看懂那些字呢!
「文字本身並不會發聲」。體驗過韓語的人也很多,在還不會韓語發音時,對韓語文字大概也只是圓形和三角形模樣的概念。但在會說後,將會發現原來聲音是探索文字的線索,任何語言都是如此,文字大概只是那語言的代表性標誌吧。因為對文字而言,語言可說佔了決定性要素,但那個語言的旋律或音節,並沒有表現或被展示出來,就因為有其自由度,那才是最重要的。
這樣說起來,對我們來說,自然語言中的自然學習,就好像是漸漸能看清些什麼,且那東西也會呈現出輪廓逐漸鮮明清楚的感覺。
除掉所有被人工製造出的語言,所有語言都是自然語言,且在這自然世界中,沒有一個語言是在刻意學過之後才會。沒有文字但卻存在世上的語言達到半數,這些沒有文字的語言,很幸運地可以不用成為被學習對象。但即使如此,我們並沒有看到過有不說語言的人類啊!

人類的定義是什麼?目前為止,將我們看過的事物總結來說,人類是因會說話而存在。人類的歷史有百萬年、數十萬年等等說法,但在那數十萬年前的人類語言,又是什麼樣的語言呢?
跟著來參加懇談會的小嬰兒,被母親抱在膝蓋上,其他2、3歲的小傢伙們興致高昂地不斷和那小嬰兒說話。小嬰兒也開心地「嗯!嗯!」,似乎在回答些什麼。像那樣的小傢伙們,還有小嬰孩,並沒有因語言感到任何限制或不自在,他們活在不欠缺、不窘困的語言之中,需要的語言,任何時候都是百分之百的存在著。我想,人類構成數十萬年的語言歷史,在一個人出生後0歲、1歲、2歲、3歲等等成長過程之間,似乎被凝聚濃縮著呢!

2012年4月13日金曜日

Let's enjoy!

















ステファニーと英語で話そうとチャレンジしているのは
12YL生の何人かとYL帰国生。
気軽におしゃべりしながら
英語に馴染みたいところですが、
これからYLへ行く12生たちは、やっぱり緊張気味。
緊張すると、日本語だって出てこないから
英語はさらに遠ざかってしまうんだよねー。
でも、がんばって!


ステファニーからのメッセージ!
=====
YL生と英語をいっしょに話した。YL生はすごく心配してテストみたいだと思う。
でもconversationはテストじゃないからmistakes大丈夫。
一番だいじなのは話す時don't be afraid to make mistakes and if you don't understand,
let that person know and ask them to report it or speak more slowly.
The only way to gain more confidence is to practice speaking.
 Stephanie Hemshrot (from U.S.A.)LEX Intern

2012年4月12日木曜日

トラカレ講座 その5


3/23(金)11:00~12:00 親子Special
講師:酒井邦嘉さん(言語脳科学/東京大学大学院准教授) 
トラカレオープン講座初の小4以下のこどもと一緒に参加できる講座です。
赤ちゃん連れのお母さんたち100名近くが集まりました。 
今回は酒井邦嘉さんの絵本「ことばの冒険」(明治書院)を開きながら、
ことばがどうなっているのか、こどもたちと一緒に本を読んだり、
お話を聴きました。
私たちが誰でも持っている「ことばの木」。
ことばは、いくらでも長くできるんだよと、こどもたちと一緒に
「これは ものがたりの本をよんだ男の子の すきなクジラの くらしている
うみの かなたにある しまにはえている やしの木にのぼった サルの
見上げた ほしをしらべにいく ロケットです」とことばの木を増やしてみました。
どんなにことばが増えても、瞬時に「これ」が何を指すのかわかるのが、
自然言語だそうです。 
「かなしい」「うれしい」「たのしい」ということばを酒井さんが言うと、
聞いていたこどもが「かなしいは過去」「うれしいは現在」「たのしいは未来」と
発言する場面も。
確かにかなしいことは過去のことが多いし、
うれしいのは今、未来は楽しいことが待っているねと、
こどもたちの本質をつかむ力に驚いていました。
私も今回の講座は全般的に
こどもたちのすごさを感じました。
全部書き留めたい、
聞き逃すまいと
メモを取ったはずですが、
終わってみると、
ことばになかなかできない。
そのわきで、
こどもたちがバンバン
自分の思ったこと、
面白かったことを
みんなの前で言っていました。
小学生たち、すごいなー!

2012年4月11日水曜日

トラカレ講座 その4

3/22(木)午後は、南繁行さん(電磁気学/大阪市立大学大学院教授)です。
「ことばの科学」
科学というものはどこであっても同じ現象がおこることです、とおっしゃる南繁行さんは、
電磁気学の研究から、電気自動車、電気船、オーロラなど幅広く研究されています。
振り子の現象は、地球上どこへ行っても同じ動きをし、その規則を見つけるのが科学者です。僕の振り子と君の振り子が違うなどということはないわけです。
どんな人が「あー」と言っても大抵は「あー」だとわかるけれど
「あ」という音をつくることは難しいのだそうです。
またコンピューターで音から文章を起こすことはできるけれど、
そのスピーチが怒っているのか、喜んでいるのかはコンピューターにはわかりません。
機械ではわからない、人間にしかわからないものは数値にしにくいが
大きな情報量があります。
連続しているもの(マルコフ過程)は、次が予想できるそうです。
株価や暗号解読、天気、ファッションなどですが、
一方でその予想をどう受け取るかは人間です。
どう自分が判断するかが大事であり、
そこに数値にしにくいけれど大事なものがあるようです。

トラカレ講座 その3















3/22(木)10:30ー12:30講師:鈴木 堅史さん(言語交流研究所 理事)
「Lexology(榊原さんのメッセージ)を紐解く」
ヒッポファミリークラブが誕生して30年。
30年前、なぜ韓国語をやるのか、たくさんの人から反発を受けながらも「隣の国を越えて、世界はない」と英語、スペイン語に続き、韓国語を導入してきました。多言語だからこそ見えてくる人間の認識や「人間の言語」にある普遍的基礎構造、また日本語での母音や子音の美的配置について、さまざまなエピソードと一緒にお話しを聴きました。今回はとくに、子音がどう並んでいるか、自分たちの口を使いながら確認したり、また古代日本のことばやスペイン語、韓国語における音の弁別などについて聴きました。ことばの働きは、知識の積み重ねではなく、自分の体験や想像力で、わからないことがわかっていくということを改めて実感できる講座でした。
堅史さんの話を聞いた後
グループを作っていろいろ話しました。

2012年4月2日月曜日

トラカレ講座 その2

3/20(火・祝)の午後は、
岩田誠さん(神経内科学/東京女子医大名誉教授)の講座でした。
「読み書きする脳」というお話をしていただきました。
進化史からみると、ヒトの脳は2段階の飛躍があったそうです。

第1の飛躍は、巨大な連合野の獲得。
これによって正確なコミュニケーションが可能に。
第2の飛躍は、文字の発明だったそうで、
このことによって、時間と空間を征服したともいえるそう。
また文字には、絵文字、表意文字、表語文字があり、
表語文字のなかに、形態文字、表音文字などがあり
音節文字、子音アルファベット、母音アルファベットなどがあり・・・。
気が遠くなるようなくらいの分け方があるんですねー。

漢字とカナが脳の中で、司る部分が違うということが
私には、不思議な気もしたし、
でもカナには(画数が少なくて簡単ということ以外でも)
度忘れがないことに、何かあるのかなーと思ったりしました。
漢字の意味は、文字を習う時に一緒に覚えるけれど
体験的なものとしての「意味」は後からついてきますよね。
(でも、十分な体験があってから習う漢字もありますねー)
うーん、妄想やら何やらで
私の脳はパツンパツンになってしまいました。
わかるところだけわかったような、
わかりたいようにわかったような、
なんとも身勝手で不安な私の脳です・・・。
でも先生の、
研究者というだけでなく
実際の患者さんに寄り添っている
苦しんでいる人を救いたいという現場のお医者さんとしての
あたたかな気持ちが、お話からにじんできました。

そんな大人の感想よりも、
すごく素敵な講義ノートを書いている子を見つけたので
紹介しますね。

 ↓ 講座を聞いた吹戸美南さんの講義ノートです。
美南ちゃんのお隣の伊藤さんにも
会ってみたくなりますね。